ボディのキズは知らない間についてしまったものから、「やっちまった~」と、身に覚えのあるキズまでが存在します。
また擦ってしまっても、リペアーキットなどでなんとかなりそうな場合には、修理に出さなくてもうまく直す事も可能です。
擦った事でどれだけ深く塗装面が削れてしまったかによっても修理方法が変わってきます。続きで見ていきましょう!
車の傷の修理に必要な物は?
大小ある車の擦りキズを何とかしたい場合、プロに頼むとなると高額な金額で見積もりが出てきそうです。
少しでも出費を抑えながら、完璧とまでは言えない程度に修理をする事は自分でも可能です。車の傷の修理にはどんなものが必要なのでしょうか。
- サンドペーパー(320番 600番 1000番)
- 薄付パテ(車の色と同じ色のカラーパテがあればそちらがいいです)
- キズ消しコンパウンド(洗車キズなど爪が引っ掛からない程度の物に有効)
- シリコンオフ(脱脂や塗装面の洗浄用)
- タッチアップペン
- エアタッチ(タッチアップペンを取り付けるだけでスプレー缶のように使用できます)
- マスキングテープ
とりあえずこれだけあれば、なんとかなります。シリコンオフの変わりにパーツクリーナーでも代用は可能です。
車の傷を消す方法について
車のボディに付いた擦りキズをどううまく消す事が可能なのでしょうか?
通りすがりの車を見ても自分でやった方のものは、あまりにも酷い直し方をしている方も見かけますよね。確かにサビさせないだけでいいと言う方もなかには当然います。それでも目立たない方が気分的にはいいでしょうね。
車の傷は「コンパウンド」か「タッチペン」で修理できます。それぞれのやり方をご紹介!
コンパウンドを使う方法
コンパウンドを使用する方法でのキズは、基本的には爪が塗装に引っ掛からない程度の場合に使用します。
水アカ落としWAXを使用している方も大勢いると思いますが、これにはコンパウンドが入っているので水アカを落とす事ができるのです。この考え方と同じなのがキズ消し用のコンパウンドになるわけです。キズがある部分の油分や汚れを落とします。
キズに対して柔らかい布又は専用のクロスで軽く擦りあげていきます。擦っていくうちに音が鳴り始めると擦り過ぎになるので、鳴る前に止めておきましょう。最後にふきあげるとキズは消えています。
この部分は塗装表面を軽く削っているので、塗装面が傷まない様にワックスやコーティング剤を施しておけば問題はありません。
タッチペンを使う方法
タッチペンを使用する場合には、完全に塗装面に爪が引っ掛かる状態になっているはずです。下手をすれば下地までいっている可能性もあります。車の塗装被膜は厚そうに見えてもそれほど厚いものではありません。
タッチペンを使用する場合の多くは1本の線の状態の物が多いと思います。擦った物では範囲が広くなりすぎるので、タッチペンだけでは簡単にはいかないでしょう。
1本線の場合でも薄付けパテを使用する方もいれば、タッチペンだけですませる方も大勢います。できれば手間をかけたくはないでしょうが、徐々にやっていくしかありません。
最初はキズ周辺の汚れや油分を取り除いておきます。この段階でタッチペンを使用するのですが、附属している筆では、塗料がたっぷりと付いているので、別の物で塗る事をお薦めします。絵具用の極細筆がベストですが、つまようじでも大丈夫です。
先端に軽く付ける程度でキズの上からタッチペンの塗料をキズに乗せていきます。全体が塗り終わったら乾燥させます。この工程を数度繰り返すと塗装の被膜が厚くなっていきます。
完全乾燥したら、軽くサンドペーパーで慣らしていきます。慣らし終えたらクリアで被膜保護をします。
このクリアは垂れやすいので、左右に振りながら散布するようにしましょう。クリアが乾燥したらサンドペーパーで磨いて表面を整えれば終了です。
イエローハットでの修理代は?
イエローハットでは、クイック板金と言うサービスを行っています。一応ワンプライスで一般の板金塗装と同じくらいの品質で修理ができるサービスです。
傷の個所をピンポイント修理してくれるので仕上がりもかなり綺麗に仕上げてくれます。15cm×15cmが最小面積での修理になり価格も部位ごとで違います。
- バンパー 18900円~
- フェンダー 28400円~
- ドアミラー 4800円~
等の料金設定になっています。一応見積もりを出してくれるので、安心して預けることができます。
施工時間も半日~となっているので、朝預ければ閉店前までにはしあがっているという事になりそうです。
車両保険を使う方がお得?
車の傷を直すのに保険を使用した方がいいのか、迷ってしまう場合がありますよね。車両保険の場合は自分で付けてしまった傷でも保険を使って直す事が可能です。
但し注意しなければならないのが、保険を使用した場合には、現在の等級が上がってしまう事です。等級が上がると、翌年度に支払う保険料も上がってしまいます。翌年度どれだけ保険料があがるのか?を試算してもらった方がいいでしょう。
保険料の支払い金額の差額分が修理代金よりも大きくなる場合には、保険を使用しないで、修理費用を出した方が得になります。
車両保険を使用する場合には、かなり大きな修理の場合のみに使用する方がいいと思います。契約内容にも寄りますが、10万円を超える修理なら車両保険を使って、それ以下なら保険を使用しない方がいいでしょうね。
大体の方は免責を付けていると思いますので、10万円以下は自腹を切る方が得でしょうね。
まとめ
正直ボディの傷は大小かわらず付いてしまうものです。車が好きな方なら、自分で修理してみよう!と一度はなるはず。手先の器用さが出てしまいますが、慣れてくれば確実に満足がいく出来栄えになるはずです。人間には慣れが必要ですからね!
また車両保険は「いざ!」って時の為に使う方が断然お得だと思います。なるべくは、自己で直して納得がいくまでやる事が一番いいでしょうね。