寒い季節になると、ドライバーを悩ませるのが、フロントガラスの曇りです。フロントガラスが曇ってしまうと視界の確保が難しくなってしまい、安全運転に支障をきたしてしまいます。
ガラスが曇る理由や曇りを簡単に取る方法を見ていきましょう!
フロントガラスが曇る理由とは?
寒い冬に車を運転中によく起こる現象として、フロントガラスが曇ってしまう事ではないでしょうか。じんわりくる事もあれば、一気に白くなってしまう事もあります。
ではこの寒い時期だけこの様な状況になる理由は有るのでしょうか?
1.フロントガラスが曇るのは湿度が原因
眼鏡をかけている方は寒い所から急激に暖かい室内に入ると眼鏡が曇ってしまう事があるでしょう。それは、眼鏡が結露してしまったからです。また寒い朝に家の窓の内側が水滴でびっしりと言う場合も窓が結露してしまったという事です。これと同じ事が車内でも起きています。
フロントガラスに結露ができる理由としては、空気中に漂っている水分を空気が取り込めない状態になってしまった時に起こります。空気よりも空気中を漂う水分の方が多い状態になってしまうことで、あまった水分が結露となって窓の内側に付着する事になるのです。
2.フロントガラスに結露ができるのか?
窓が曇る時は車内全体に結露が発生していると考えていいでしょう。では、なぜフロントガラス等に曇りが発生するのか?
それは寒い外側と暖かい車内の境界線は直接当たる部分で、結露は外側の気温と内側の気温の差が生じてしまいます。この気温差で内側のガラス付近の空気中の水分が飽和状態となって、あまった水分がガラスに付着する事になるのです。
曇ってしまった場合の簡単に取る4つの方法
冬の寒いときにフロントガラス等が、曇ってしまう原因がわかりました。次に、この様な状況になってしまった時に、簡単に結露を取る方法をいくつか紹介していきます。
1.エアコンを使用する
エアコンは冷房時しか使用しないと言う方も多いでしょう。フロントガラス等に付着した曇りを取るには、エアコンを使う事がポイントになります。
エアコンはACと表示されているボタン一つでコンプレッサーが回ります。暖房時でもエアコンスイッチを入れるだけでも使用する事が可能です。
エアコンを使う事で、車内の湿度を下げてくれる効果を発揮してくれます。その為に窓に付着した結露を取ってくれる事になります。
2.デフロスターを使用する
フロントガラスが曇ってしまった場合に、エアコンを使用しただけでは、結露を取ることができない事もあります。この時にデフロスタースイッチをONにします。
デフロスターはインパネの奥に設置された機能です。デフロスタースイッチをONにするとフロントガラスに暖かい風を送りだし、内側に付着している水分を一気に飛ばしてくれる役目になっています。
3.外気を取り込む
デフロスターやエアコンを使用すると、コンプレッサーを回すのにエンジンの力を借ります。エンジンの回転が上がりますので、燃費にも影響が出てしまいます。燃費を悪くしたくは無い方には、窓を開けて外気を取り込む事です。
曇りは、外側と内側の温度差で飽和した水分が付着する事になるのですが、外気を車内の取りこむ事で、外側と車内の湿度差をなくすことが出来ます。寒い方法ですが、一番手っとり早い方法です。
4.ケミカル用品を使用する
カー用品店などで販売しているガラスクリーナーには、窓の曇り止めと言う効果も書かれている物があります。そのクリーナーには界面活性剤が含まれています。
この界面活性剤は親水性が高いと言う事から、ガラス面が白くなりにくい状態を作りだしてくれます。但し、親水性の為に、曇りではなく、濡れた様な感じになります。
曇らないための予防・対策方法を紹介
曇りを簡単に取る方法はわかりましたが、曇らない対策を最初に講じておけば、車の内側が結露する確率が確実に減る方向になります。
1.車内を綺麗に保つ
車内を綺麗にするだけで、曇らない状態なるのか?と思ってしまいます。これが一番の基本になります。
車内で結露が発生する原因の一つには、汚れが原因でも有るのです。空気中に舞ったほこりやチリがフロントガラスに凹凸面を作りだします。これに飽和状態となった水分が付着する事で、結露を発生させる事になるからです。
常に車の中を綺麗に保つことでほこりやチリをガラスに付着させる事を少なくさせる事が大事になってきます。
2.ガラスの内側を拭く時は、まずは水拭き
車内の窓ガラスをふく時に、クリーナーを使用する方も多いでしょう。但し、クリーナーは油分を含んだ汚れを落とすには役に立つのですが、水溶性の汚れに対しては不向きです。
最初に硬く絞った濡れた雑巾で内側を拭きとってから、クリーナーを使用する事で、汚れのほとんどを除去する事が出来ます。そうなると汚れが付着していないので、凹凸が無くなり曇りが発生しにくい状態にする事が出来るのです。
特にフロントでのこの状況は、安全運転にかなり影響を及ぼす事になりますから、すぐに除去しなければなりません。日頃から車内を綺麗にしている事で、曇りが発生する確率を減らす事が大事になるのです。