トヨタのシエンタは、そのコンパクトなサイズと高い燃費効率で人気のある車ですが、長く愛用するためには適切なメンテナンスが不可欠です。
特にバッテリーは車の心臓部とも言える部分であり、その交換はシエンタオーナーにとって重要なイベントの一つです。この記事では、シエンタのバッテリー交換に関するあらゆる疑問に答えます。交換費用、適切な交換時期、価格の把握、そして自分で交換する方法やメモリーバックアップの重要性、さらには費用を安く抑えるコツまで、詳しく解説します。
また、新型シエンタにおけるバッテリーの選び方や、S95といった特定のバッテリーモデル、バッテリーの正確な位置や適切なサイズ、さらにはバッテリー寿命を延ばすためのポイントも触れていきます。シエンタのバッテリー交換を検討している方は、この記事から得られる情報が次回の交換をスムーズかつコスト効率よく行うための助けとなるでしょう。
シエンタのバッテリーの交換時期
シエンタのバッテリーの交換時・の交換が必要かどうかを見極める方法はを紹介します。
- エンジンの始動に時間がかかり始めた
- バッテリーの警告灯が車のダッシュボード上で光っている
- ヘッドライトの光が以前よりも暗くなった感じがする
- ブレーキランプの明るさが落ちた
- 車の内部装置の動きが不安定になってきた
これらの兆候が見られる場合は、バッテリーのチェックを早めに行うことが推奨されます。
シエンタのバッテリーサイズ
シエンタのバッテリーサイズを掲載します。
車種名 | 車両型式 | 標準バッテリー型式 | 寒冷地バッテリー型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|
シエンタ | NCP81 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NCP85 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NCP86 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NCP87 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NHP170 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NHP175 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NHP176 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | NHP177 | S55B24L | S65B24L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | ZVW40 | S55D23L | Q85D23L/S55D23L | ハイブリッドシステム用 |
シエンタ | ZVW41 | S55D23L | Q85D23L/S55D23L | ハイブリッドシステム用 |
車のオプション装備によっては、必要なバッテリーサイズが変わることがありますので、バッテリー交換を行う際には、車種に適合するバッテリーを選んでください。
こちらで述べている情報はハイブリッドシステム専用のバッテリーに限定されています。補機用バッテリーの情報に関しては、別途確認が必要です。
シエンタバッテリー交換費用相場
シエンタのバッテリー交換する場合にかかる、バッテリーの価格や交換費用の相場について
オートバックスでのバッテリーの価格表例
オートバックスで販売されている、バッテリーの価格を表にまとめました。
製品名 | 種類 | 価格(税込) |
AEバッテリー | 標準車用バッテリー | 4,980円~ |
GAIAブロンズ | 充電制御車対応バッテリー | 8,800円~ |
GAIAシルバー | 充電制御車対応バッテリー | 10,800円~ |
GAIAゴールド | 充電制御車・ISS車対応バッテリー | 13,800円~ |
GAIAプラチナ | ISS車対応バッテリー | 16,800円~ |
caosバッテリー | ISS車対応バッテリー | 21,800円~ |
BOSCH製バッテリー | 欧州EN規格バッテリー | 30,800円~ |
BOSCH製バッテリー | ハイブリッド車用補機バッテリー | 33,800円~ |
※ISS=アイドリングストップ
シエンタ バッテリー交換費用の実例
シエンタのバッテリーを交換した際の実例を掲載します。
バッテリー種類 | バッテリー代 | 工賃 | 合計 | 実施場所 |
---|---|---|---|---|
アイドリングストップ車用 | 25,000円 | 4,000円 | 29,000円 | トヨタ ディーラー |
EFBバッテリー | 18,000円 | 3,000円 | 21,000円 | オートバックス |
一般バッテリー | 15,000円 | 2,500円 | 17,500円 | イエローハット |
古くなったバッテリー | 持ち込み | 1,000円 | 1,000円 | ガソリンスタンド |
バッテリー交換の工賃には、作業費と廃バッテリー処理の費用が含まれます。バッテリーを持ち込んだ場合、支払うのは工賃だけです。
アイドリングストップ機能やハイブリッドシステム搭載車には、特定のバッテリーが必要です。ディーラーで交換する場合、純正バッテリーの使用により、他の修理店に比べてコストが上がることがあります。また、全てのガソリンスタンドがバッテリー交換サービスを提供しているわけではありません。
シエンタ バッテリー交換費用 オートバックスやディーラーとの比較
バッテリー交換費用をオートバックスやイエローハット、ディーラーなどで比較してみました。
バッテリーのランクなどにより、10,000円以上費用が変わってくるので注意
バッテリー交換料金比較
業者 | バッテリー本体 | 交換工賃 | 合計 | 持ち込み | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
オートバックス | 10,000円~ | 3,300円~ | 13,300円~ | 可 | アイドリングストップ車・ハイブリッド車は別途料金 |
イエローハット | 9,800円~ | 3,300円~ | 13,100円~ | 可 | 軽自動車はバッテリー本体が500円引き |
ディーラー | 15,000円~ | 3,000円~ | 18,000円~ | 不可 | 純正バッテリーのみ |
ガソリンスタンド | 12,000円~ | 2,200円~ | 14,200円~ | 可 | 車種によっては別途料金 |
バッテリー交換の料金は、使う車やバッテリーの種類によって違いますので、あくまで参考までにしてください。さらに、バッテリーを新しいものに交換するとき、古いバッテリーの処分料が必要なことがあります。
車の正規ディーラーでは、その車にぴったりの純正バッテリーだけを扱っています。一方、ガソリンスタンドなどでは、車によっては追加の料金がかかることもあるので注意が必要です。
バッテリーを交換するには、前もって予約をする必要がある場合が多いです。交換作業自体は、だいたい30分から1時間ほどで終わります。交換が終わったら、バッテリーがしっかり充電されているかもチェックしましょう。
バッテリーを安く交換する方法
シエンタのバッテリー交換費用が高いと思う方もいるので、安く交換するための方法を紹介します。
バッテリー交換を安く済ませるポイント
- バッテリーのタイプや車種によってコストは変わるため、前もって確認が必要
- 工賃は店舗によって差がある
- 全ての店舗が持ち込みに対応しているわけではない
- 割引キャンペーンを利用する際は詳細をよくチェックする
- 中古バッテリーを選ぶ際は、状態をしっかり確認する
自分でバッテリーを交換する
自分でバッテリーを交換する方法になります。
必要な道具:レンチとドライバー
かかる時間:約30分から1時間
コスト:バッテリーの価格のみ
メリット:費用を大幅に節約でき、自分のタイミングで作業可能
デメリット:必要な工具が必要で、一定の車に関する知識が求められる。作業に自信のない方は避けた方が良い
オンラインで購入したバッテリーを持ち込んで交換してもらう
オンラインで購入したバッテリーを持ち込んで交換してもらう方法になります。
コスト:バッテリー代と持ち込み工賃
メリット:店頭購入よりもバッテリーが安く、工賃も比較的リーズナブル
デメリット:バッテリーを持ち込む手間があり、持ち込み非対応の店舗も存在
ディーラーやカー用品店の割引キャンペーンを利用する
ディーラーやカー用品店の割引キャンペーンを利用する方法になります。
コスト:キャンペーンによって異なる
メリット:定価よりもお得にサービスを受けられ、工賃が含まれていることも多い
デメリット:キャンペーンは期間限定で、予約が必要な場合もある
中古バッテリーの利用
中古バッテリーの利用してバッテリーを交換する方法になります。
コスト:中古バッテリー代と工賃
メリット:新品に比べて安価で、良質な中古品なら性能も十分
デメリット:新品より寿命が短く、保証の有無が不確か
シエンタにオススメのバッテリーを紹介
シエンタにオススメの通販バッテリーを紹介
実際にシエンタのバッテリーを自分で交換する方法
バッテリーを通販などで安く購入して、自分で交換する方法になります。バッテリーは店舗で購入するより、2~3割安い場合が多々あるので、経験者なら自分で変えるのは、オススメになります。
※電気自動車・ハイブリッド車は注意です。
準備するもの
- 自分の車に合った新品のバッテリー
- 10mmの六角レンチやスパナ(ほとんどの車で10mmが使用されている)
- メモリーバックアップ用の補助電源
- 絶縁手袋、保護メガネなどの安全装備
交換手順
- エンジンを止め、キーを抜く
- メモリーバックアップ用の補助電源を接続する
- マイナス端子からケーブルを外す
- プラス端子からケーブルを外す
- 固定金具を外して古いバッテリーを取り外す
- 新しいバッテリーを置き、固定金具で固定する
- プラス端子にケーブルを取り付ける
- マイナス端子にケーブルを取り付ける
交換時は端子を外す順番と取り付ける順番が大切です。マイナス→プラスの順で外し、プラス→マイナスの順で取り付けます。
車のバッテリー交換 メモリーバックアップ
シエンタのバッテリー交換する場合のメモリーバックアップについて
シエンタバッテリー交換メモリーバックアップする場合の料金
カーショップやディーラー、車の整備工場でバッテリー交換する場合には基本料金に含まれています。
シエンタバッテリー交換におすすめのメモリーバックアップ商品
自分でバッテリー交換する場合には、メモリーバックアップするための器具を1,000円~2,000円で購入することができます。
シエンタバッテリー交換におすすめのメモリーバックアップ動画
バッテリー交換する際に参考になる、車のメモリーバックアップするための方法動画を紹介します。
シエンタ バッテリー交換の注意点
特にシエンタのバッテリー交換を自分でする際には、注意が必要になります。
バッテリー交換の際にリセットが必要な場合も
一部のアイドリングストップ車などはバッテリーの交換の際にリセットする必要があります。
バッテリー交換後のリセットが必要な車種として、トヨタのアルファードやヴィッツ、日産のノートやセレナ、ホンダのNBOXやステップワゴン、マツダのデミオやCX5など色々な車種で必要になっています。
アイドリングストップシステム装備車のバッテリ交換後はバッテリ電流積算値などをリセットしないとアイドリングストップシステムが正常に
https://www.toolplanet.jp/wp-content/uploads/2020/02/battery-reset.pdf
作動しない場合があります。
診断機を使用してリセットを行うメーカーと車両側の車上操作でリセットを行うメーカーがあります。
端子の外し方・取り付け方や固定
マイナス側から外し、プラス側から取り付け、プラス端子とマイナス端子が接触しないよう注意するのと、固定が甘いと走行中にバッテリーが動き、ショートや火災の原因になるため、しっかりと固定する。
バッテリー交換作業をする際には注意事項を確認しましょう。
Q&A
シエンタ バッテリー交換する際のQ&Aについて
- シエンタのバッテリーの交換時期は何年ですか?
-
シエンタに搭載されている補機バッテリー(12Vバッテリー)は、メーカーの目安として4~5年ごとの交換が推奨されています。ただし、実際の交換時期は使用状況や環境条件によって変わってくるため、バッテリーの点検を定期的に行い、劣化具合を確認しながら判断する必要があります。
- ディーラーでのバッテリー交換費用はいくらですか?
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ディーラーでのバッテリー交換費用は一概に言えませんが、概算で補機バッテリーなら1万円前後、ハイブリッド駆動用バッテリーなら10万円前後が相場となります。ただし、実際の交換費用は車種や地域、バッテリーの種類によって異なるため、最寄りのディーラーに確認することをおすすめします。
- シエンタハイブリッドの駆動用バッテリーはどこにありますか?
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シエンタハイブリッド車の駆動用バッテリー(ニッケル水素電池)は、リアシートの下部分に搭載されています。このバッテリーがハイブリッドシステムの動力源となり、補機バッテリーとは別に存在しています。
- シエンタのバッテリー交換場所は?
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シエンタの補機バッテリーは、エンジンルーム内の右側に設置されています。ハイブリッド車の場合は、補機バッテリーに加えて、リアシートの下にある駆動用バッテリーの交換も必要になります。バッテリー交換は、ディーラーや整備工場で行うのが一般的です。